ただ坐り、今にあること

初めてメディテーションする方に、まず聞くことがあります。

「メディテーションってどんなイメージをお持ちですか?」


よくある答えは、無になること、スッキリした気持ちになること、リラックスすること・・・など皆さんそれぞれに、いろんなイメージがあります。

さらにメディテーションとは、聖人君子になるトレーニングだと思っていたりすると、なにか良い人になれたり、怒らなくなったりすると思って始める人もいるかもしれません。


しかし、日常生活ではいろんなことがおこりますので、時にはイライラしたり、時には怒ったりもする。私たちは人間ですから、勝手に湧き出てくる思考や感情を湧き上がらなくすることはできないのです。

そんな心の動きは、よく天気に例えられます。

例えば、朝から雨が降っているとします。「雨だ、嫌だな」と思う人はいるかもしれませんが、でもその雨に文句を言っても、雨が止むわけではありませんよね。だから私達は「雨だな」と感じて、傘を差して出かけていきます。午後には嘘のように晴れて、今度は「蒸し暑いな」と思っても、お天気は変わらず晴れたままです。

心の動きもそれとまったく同じで、思考や感情は自然に浮かんできます。そんなこと思ったら駄目だと自分を攻めても、浮かんでくる思考や感情は何も変わらないのです。


メディテーションは、ネガティブな思考や感情に蓋をするものではなく、それを素直に認めることができるようになるもの。そして、そんな心の動きに気がつくことができるようになる「心のトレーニング」と言ってもいいのです。

無理に良い自分を作ろうとしたり、自分を締め付けて抑圧したり、自然に浮かんでくる思考や感情などを評価したり、分析したりせずに、ただ坐ること。

そして、思考の世界に連れて行かれてグルグルしないように、思考や感情に気がついたらどんな思考もただの思考として手放してください。


余計なことをせずに、ただ坐り、ただ今にあることがメディテーションの大切なポイントです。

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