季節は梅雨になり、曇りや雨の天気が増えていますね。
湿気が多いと古傷の膝が痛くなるので、私は椅子でのメディテーションが多くなります。
さて先日チェアメディテーションのクラスを開催し、とても多くの方にご参加いただきました。
実はそのクラスで、こんな意見がありました。
- 「メディテーションって座禅に似ているので、床に坐ってやるものだと思っていました。」
- 「なんだか、坐ってやったほうが効果がありそうだと思っていました。」
- 「椅子でやるのは邪道だと思ってました。」
この意見、多くのみなさんが思っていることかもしれませんね。
そこで今回は「なんでチェアメディテーションをオススメするのか?」ということについてお話したいと思います。
チェアメディテーションのポイントは、大きく2つです。
1)椅子でも床でも効果は全く同じであること。
2)痛みに囚われず、安心して心と向きあえること。
まず1つ目。
「椅子でも床でも効果は全く同じであること」
「座禅に似ているから、床に坐らないといけない。」と思っている人もいるかもしれませんが、そんなことは全くありません。
メディテーションにおいて、姿勢はとても大事な要素になるのですが、その中でも特に胸を開いて背筋を伸ばし、身体をしっかりと安定させることが大切になります。
そこから考えると椅子で坐ろうが床で坐ろうが、安定して坐っていられるならどちらでも同じなのです。つまりそういう点で椅子と床の差は全く無いのです。
良い姿勢で坐れていれば、落ち着くことができるので、頭の中に浮いては消えている思考に気がつくことができます。思考に気がつくことさえができれば、それを評価判断せずに手放すことで、思考に囚われることなく世界を正しく見渡すことができるのです。
まずは落ち着いて身体を止めることができる状態を作りましょう。
そして2つ目。
「痛みに囚われず、安心して心と向きあえる」
足が痛かったり身体が痛かったりする人、足の組み方が浅くなってしまう人、股関節が硬い・痛い人、足が悪い人など・・・いろんな理由で床であぐらが組めない人がいると思いますが、そんな方は痛みを我慢せずに、是非チェアメディテーションをおすすめします。
身体を止め、内面に意識を向けていくと、そこにどうしても「痛み」が現れてしまう人は、痛み(思考)に意識を奪われがちになります。痛みが伴うとだんだんメディテーションが嫌な存在となってしまい、安心して坐ることができなくなってしまいます。
そして、そんな状態ではいつまでたっても、自分の心に向き合えないのです。
瞑想は心を扱うものであり、「心の動き」が見えないと、瞑想が始まらない。
それはまるで、サッカーにおいて、サッカーボールが無いと試合が始まらないようなものです。
椅子で坐ることで、痛みから開放されるのであれば、迷わず椅子でのメディテーションを選択してください。
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